顕微鏡の使い方の問題です。
顕微鏡の各部分の名称や使い方の手順がよく出題されます。
顕微鏡各部の名称
顕微鏡の倍率は接眼レンズと対物レンズで決まります。
レボルバーで回転させて対物レンズを選びます。
光の量は、反射鏡としぼりで調節します。
ピントは調節ねじで合わせます。
顕微鏡は直射日光のあたらないところに置きます。
顕微鏡の操作手順
- 対物レンズを低倍率にします。←低倍率の方が視野が広いため、観察したものを探しやすくなります。
- 接眼レンズを覗きながら、反射鏡を調節し、全体が明るく見えるようにします。
- 見たいものがレンズの真下にくるように、プレパラートをステージにのせて、クリップで止めます。
- 真横から見ながら、調節ねじを回し、プレパラートと対物レンズを出来るだけ近づけます。←プレパラートと対物レンズがぶつかるのを避けるため真横から見ながら調節します。
- 接眼レンズをのそいて、調節ねじを少しずつまわして、プレパラートを対物レンズを遠ざけながら、ピントを合わせます。←プレパラートと対物レンズがぶつかるのを避けるため
- しぼりを回して、観察したいものがはっきり見えるように調節します。
プレパラート
プレパラートの作り方
観察するものをスライドガラスにのせて、スポイトで水滴をたらす。
空気のあわが入らないように、カバーガラスをかける。
水がはみ出したときは、ろ紙で吸いとっておく。
観察するものを視野の中心に持ってくる
顕微鏡では、上下左右が逆に見えます。
上の図で観察する生物をaの方向に動かしたい時、プレパラートは逆のbの方向に動かします。
倍率の計算
倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率
双眼実体顕微鏡
下のような顕微鏡を双眼実体顕微鏡といいます。
双眼実体顕微鏡の倍率は20〜40倍で、通常の顕微鏡に比べて低倍率になります。
両目で見るので、立体的に見えるという利点があります。
また、通常の顕微鏡と違って、像の上下左右は逆転しません。
操作手順
- 両目の間隔に合うように、鏡筒を調節し、左右の視野が重なって1つに見えるようにする。
- 粗動ねじを緩め、鏡筒を上下させておよそのピントを合わせる。
- 右目だけで覗きながら微動ねじでピントを合わせる。
- 左目だけで覗きながら、視度調節リングを左右に回して、ピントを合わせる。
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