粉末状の物質は体積を正確に量れないので、密度で区別できません。
そこで、形や形状を観察し、水にいれたときや加熱したときの変化を調べます。
白砂糖・デンプン・食塩・グラニュー糖 について調べる実験の問題が出題されますので、形状や性質をしっかり覚えておきましょう。
実験の方法
- 粒の様子をルーペで観察する
- 水にいれたときの様子を調べる
- 熱したときの様子を調べる
区別のしかた
粒の大きさ・てざわり | 水にとかす | 加熱する | |
砂糖 | 小さい つやがない | よくとける | こげる |
デンプン | 細かい さらさらしている | とけない | こげる |
食塩 | 大きい 透明で角ばる、立方体 | よくとける | こげない |
グラニュー糖 | 最も大きい 角ばる | よくとける | こげる |
問題例
A~Cの3種類の白い粉末がある。それぞれの粉末は砂糖、食塩、デンプンのいずれかである。
これらを区別するために以下の実験をした。
1、粉末をそれぞれ加熱したら AとCはこげたが、Bは白い粉末のままだった。
2、水をいれた試験管に、それぞれの粉末をいれたら、AとBはとけたが、Cはとけなかった。
考え方
1より Bは加熱してもこげない →食塩
2より Cは水にとけない →デンプン
残りのAは 砂糖
よって A 砂糖 B 食塩 C デンプン となる。
*順序立てて考えていけば問題を解くことが出来ます。また、加熱してこげることで、炭素を含む物質→有機物 であることを問われることもありますので、確認しておきましょう。
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