溶解度と再結晶の問題です。
テストや入試でもよく出題されるので、基本事項をしっかり学習しましょう。
また、グラフを読み取る問題が重要になりますので、練習問題などで解けるようにしてください。
飽和と飽和水溶液
ある温度の一定量の水に物質をとかしていき、物質がそれ以上とけきれなくなったとき、飽和(ほうわ)したといい、その水溶液を
飽和水溶液 という。
*もう水にこれ以上とけないよーという状態
溶解度
100 g にとける物質の限界の量を 溶解度 という。
一般に、溶解度は温度が高くなると 大きく なる。
水の温度ごとの②をグラフに表したものを 溶解度曲線 という。
*物質によって溶解度曲線が変わってきます。
食塩は温度によって溶解度がほとんど変わらないのでBのようなグラフになります。
溶解度曲線を読み取る問題がよく出題されます。
下のような溶解度曲線がある場合
60℃の水には100gとける。 →60gとかしても後40gとける
20℃の水には30gとける。
再結晶
硝酸カリウムのように、温度による溶解度の差が大きい物質の場合、温度を下げるととけきれなくなった固体が結晶として出てくる。
固体を一度水にとかして、ふたたび結晶としてとりだす方法を再結晶(さいけっしょう)という。
*食塩のように溶解度が変化しないものは再結晶で取り出すことが出来ないので、水を蒸発させて結晶を取り出す。
例) 60℃の水に100gの物質がすべて溶けている時、この水溶液の温度を20℃まで下げるとどうなるか?
下のような溶解度曲線で考えると
20℃でとけるのは最大30gまで。 100-30=70g がとけない状態になる→結晶(固体)として出てくる
結晶の形の図もよく出題されるので覚えておいてください。
立方体が食塩(塩化ナトリウム)、正八面体のなるのがミョウバン。
細長い形の硝酸カリウム。六角形ぽい硫酸銅(青色)も時々出題されます。
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