沸点、融点を調べる実験や蒸留の実験の問題です。
実験器具の使い方もよく出題されます。実験の流れを理解して、沸騰石を使う理由など、よく出題されるところは、テスト前にチェックしておきましょう。
エタノールの沸点の実験
ポイント
*エタノールは火がつきやすい
直接加熱すると引火するおそれがあるので、お湯が入ったビーカーに試験管を入れて加熱します。
*試験管の中に沸騰石を入れる
急な沸騰をさけるために沸騰石を入れます。よく出題されますので覚えておきましょう。
沸点の違いを利用した実験
水とエタノールの沸点の違いを利用して水とエタノールの混合物から、水とエタノールを分離する実験です。(分留という)
実験のやり方
上の図のように水とエタノールの混合物を枝付きフラスコに入れて加熱します。
実験の注意(よく出題されます)
フラスコ内には沸騰石を入れる←急な沸騰をさけるため
温度計は出てくる気体の温度を測るので、枝付きフラスコの枝の部分に球部がくるように合わせる。
実験を終えるときは、試験管からガラス管をぬいてから火を止める。←試験管内の液体が逆流するのを止めるため。
実験の流れ
エタノールの方が沸点が低いので、エタノールの蒸発が先に始まり(約78℃)、試験管にたまります。
試験管にたまった気体が冷たい水で冷やされて液体になります。←蒸留
試験管の中の液体はほとんどエタノール→火をつけると燃える、においをかぐとエタノール特有のにおいがする
温度が100度に達した時点で今度は水の沸騰が始まり、試験管内に水が溜まる。
水とエタノールを加熱したときの時間と温度の変化をグラフにすると、下のようになります。
80℃に近づいた時点で、混合物内のエタノールの沸騰が始まり、温度上昇がゆるやかになります。
エタノールが蒸発しきると、フラスコ内はほぼ水だけになり、100℃で沸騰を始めます。
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画像をクリックするとPDFファイルをダウンロード出来ます。
*問題は追加しますので、しばらくお待ちください。
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