物質の分解の問題です。
化学変化でどのように分解するかと、実験の問題がよく出題されます。
基本的なことを理解して覚えておけば難しい問題が出題されることはありません。実験は何故そのようにするかの記述も出題されるので、特にしっかり勉強しましょう。
炭酸水素ナトリウムの分解、酸化銀の分解、水の電気分解の3つを実験を含めて確認してください。
化学変化
もとの物質とは異なる性質をもった別の物質ができる変化を化学変化といいます。
化学変化できる物質は元の物質と別の性質になります。
分解
化学変化の1つで1種類の物質が2種類以上の物質に分かれる化学変化のことを分解といいます。
熱分解
物質を加熱したときに起こる分解反応を熱分解といいます。
炭酸水素ナトリウムの熱分解
炭酸水素ナトリウムの白色粉末を加熱すると液体の水と気体の二酸化炭素と固体の炭酸ナトリウム(白色粉末)に分解します。
- 炭酸水素ナトリウム…重そう,重炭酸ソーダともいいます。水にあまり解けず弱いアルカリ性を示します。
- 炭酸ナトリウム…水によくとけて強いアルカリ性を示します。
分解の実験のポイント
下記のように炭酸水素ナトリウムを加熱します。
- 二酸化炭素が発生するので石灰水が白くにごります。
- 水は試験管の口付近に冷えて付着します。←確認方法 塩化コバルト紙が桃色に変化
- 試験管に残った固体が炭酸ナトリウムです。
- 強いアルカリ性→フェノールフェタレイン溶液を赤色に変える。
実験操作の注意点
試験管の口の部分を下げる →発生した液体が試験管の底の加熱部分に流れると試験管が割れることがあるから。
酸化銀の熱分解
酸化銀(黒色)を加熱すると気体の酸素が発生し,白っぽい固体の銀が残ります。
- 酸化銀を加熱したときに発生する気体が酸素であるかどうかを確かめるためには,発生した気体を集めたものに火のついた線香を近づけてみます。
- 酸化銀を加熱した後に残った固体が銀であるかどうかを確かめるためには,固体をみがいてみたり,たたいてみたり,電流を通してみたりします。
電気分解
電流を流したときに起こる分解を電気分解といいます。
水の電気分解
図のような装置に水酸化ナトリウムをとかして電流が流れるようにすると,電源の+極につないだ電極(陽極)には酸素が,−極につないだ電極(陰極)には水素が発生します。
下記のようなH字管という装置で電気分解します。
純粋な水は電流が流れないので水酸化ナトリウムを水に加えて電流を流しやすくします。
陰極の水素の確認 →火のついたマッチを近づけるとポンと音をたてて燃える。(水素は燃える性質がある。)
陽極の酸素の確認 →火をつけた線香を近づけると、線香が炎を出して萌える。(酸素は物が燃えるのを助ける。)
発生する気体の発生比率は 酸素:水素=1:2 (化学反応式を学習すると理由が分かります。)
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*問題は追加していきます。