回路全体の抵抗をもとめる問題です。
直列回路
直列回路では 全体の抵抗は各抵抗の和となります。
下の図で回路全体の抵抗をRとすると、
R=R1+R2
例)下の回路で電源の電圧が6Vの場合の回路に流れる電流を求めます。
回路全体の抵抗は 20+30=50Ω
電流は 6÷50=0.12A
並列回路
・並列回路の全体の抵抗は各抵抗の逆数の和になります。
下の図で回路全体の抵抗をRとすると
公式の証明 *余裕があれば自分で出来るようにしておきましょう。
電源の電圧をE(V) R1に流れる電流を I1 (A)、R2に流れる電流を I2(A)とし、全体に流れる電流を I (A) とする。
オームの法則より
I_{ 1 }=\frac { E }{ { R }_{ 1 } } , I_{ 2 }=\frac { E }{ { R }_{ 2 } }回路全体の電流でも
I=\frac { E }{ { R } } が成り立つ並列回路なので電流は
I=I_{ 1 }+I_{ 2 }よって
\frac { E }{ R } =\frac { E }{ { R }_{ 1 } } +\frac { E }{ { R }_{ 2 } }両辺をEで割ると
\frac { 1 }{ R } =\frac { 1 }{ { R }_{ 1 } } +\frac { 1 }{ { R }_{ 2 } }
計算例
下の図の回路全体の抵抗を求める。
回路全体の抵抗をRとする。
\frac { 1 }{ R } =\frac { 1 }{ 20 } +\frac { 1 }{ 30 } \frac { 1 }{ R } =\frac { 3 }{ 60 } +\frac { 2 }{ 60 } =\frac { 5 }{ 60 } R=\frac { 60 }{ 5 } =12回路の電流、電圧、オームの法則のプリントで基礎を身につけてから、回路全体を見て、どこを求めれば良いかを総合的に考えるようにしていきましょう。
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回路全体の抵抗 練習